最高人民会議で改憲議論か=韓国を「敵対国」と明記へ―北朝鮮
【ソウル時事】北朝鮮は7日、最高人民会議(国会に相当)の招集日を迎えた。南北統一に関する憲法の表現を見直し、韓国を「敵対国」と明記する改正に向けた議論が行われる見通し。
金正恩朝鮮労働党総書記は1月に開かれた前回の最高人民会議で、韓国を「第一の敵対国」と見なし、次の会議で憲法改正を審議するよう指示。南北が統一原則としてきた「自主、平和統一、民族大団結」といった表現を「削除しなければならない」と述べていた。
1992年に発効した南北基本合意書は、南北関係を「国と国ではなく、統一を志向する過程の特殊な関係」と定めている。韓国メディアは、北朝鮮が今回の会議で合意書を破棄する可能性があると報じている。
会議では、領土や領海に関する法整備も行われる見通し。正恩氏は1月の会議で、韓国を「他国」「最も敵対的な国家」と位置付け、北朝鮮の「主権行使の領域を合法的、正確に規定するための法的対応を取る必要がある」と主張していた。
[時事通信社]
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