事件前、被害者宅にリフォーム業者=住民女性「800万円払った」―連続強盗
埼玉、東京両都県で相次ぎ発生した強盗致傷事件で、国分寺市で被害に遭った住宅に昨年、リフォーム業者が飛び込みで訪問し、工事をしていたことが4日、捜査関係者への取材で分かった。
住民の60代女性は「屋根の修理で約800万円を支払った」と話しており、警視庁と埼玉県警の共同捜査本部は、資産や家族構成などの情報が外部に漏れていた可能性もあるとみて調べている。
捜査関係者などによると、国分寺市の住宅では昨年11月~今年1月、リフォーム工事が行われた。女性は事件後、警視庁に対し、「飛び込みで営業に来た業者と契約し、屋根の修理で約800万円を支払った」と説明したという。
女性宅の周辺では、見知らぬ業者が「屋根をリフォームしませんか」と訪ねてきたなどの情報が複数あり、ある住民は「直したばかりだったのに勧められたので、おかしいと思った」と首をかしげた。
共同捜査本部は女性の資産状況や1人暮らしとの情報が外部に漏れ、標的となった可能性もあるとみている。
また所沢市の事件に関連し、被害品のクレジットカードで買い物しようとしたとして逮捕された住所、職業不詳の安田勇介容疑者(23)が、秘匿性の高い通信アプリ「シグナル」で「大谷」や「松本」を名乗るアカウントから指示を受けていたことも判明した。
所沢市や国分寺市の事件の実行役とされる容疑者らが両アカウントとやりとりした形跡はなく、共同捜査本部は指示役側が複数のアカウントを使い分けていたとみている。
[時事通信社]
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