今永、申し分ない1年目=来季へ「現状維持は衰退」―米大リーグ
【シカゴ時事】米大リーグのカブスに今季加入した今永昇太投手が、申し分のない成績で1年目のシーズンを終えた。初登板となった4月1日のロッキーズ戦で6回無失点と好投し、「前半戦の自信につながった」。その後も快投を続けて3、4月の月間最優秀新人に選出。開幕から9登板は5勝負けなし、防御率0.84と相手を寄せ付けなかった。
その後は10失点した登板もありやや失速したが、配球面を工夫するなどして復調。7月のオールスター戦に選出されると、後半戦もけがなくローテーションを守り抜いた。「調子が悪くても何かしらで対応できた。最低限の最低限はできるようになった」と自信を深めた。
規定投球回にも到達し、両リーグの新人で最多となる15勝(3敗)をマークして、リーグ3位の防御率2.91。新人王やサイ・ヤング賞(最優秀投手賞)の候補に名前が挙がる左腕は「すごく光栄」と喜びつつ、「現状維持は衰退と同じ。今年やったことが来年も通用するわけがないので、変化を恐れずにやる必要がある」と既に視線を先へと向けている。
来季は東京ドームでドジャースとの開幕2連戦が組まれているカブス。登板が期待されそうな今永は「カブスとしては、行ってくれと思うでしょうし、(2連戦の)どっちかでは投げないといけない。心の準備はできている」と言葉に力を込めた。
[時事通信社]
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