2024-10-03 15:50社会

おやつ詰まらせ、男児寝たきりに=保育所運営の市に1億円賠償命令―両親「安堵も喜びない」・東京高裁

千葉県四街道市の保育所で起きた事故を巡る訴訟で、原告側が再現したホットドッグ。半分に切ったものをちぎって男児に食べさせていた(代理人弁護士提供)
千葉県四街道市の保育所で起きた事故を巡る訴訟で、原告側が再現したホットドッグ。半分に切ったものをちぎって男児に食べさせていた(代理人弁護士提供)

 千葉県四街道市が運営する保育所で2017年、おやつに出されたホットドッグを喉に詰まらせて寝たきりになった男児(10)と両親らが同市に損害賠償を求めた訴訟で、東京高裁(永谷典雄裁判長)は3日までに、請求を棄却した一審東京地裁判決を取り消し、約1億円の賠償を命じた。
 両親は同日、「安堵(あんど)はしたが喜びはない。元気だったあの頃の子供は帰ってこない」とのコメントを出した。
 判決によると、保育所で17年2月、皮付きソーセージなどをパンに挟んだ長さ約13センチのホットドッグを保育士がちぎり、3歳だった男児に食べさせたところ、喉に詰まらせた。一時心肺停止に陥り、低酸素脳症で寝たきりとなった。 
[時事通信社]

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