2024-10-03 04:56スポーツ

レッドブル失速、王座交代濃厚=マクラーレン台頭、今や最速―F1

オランダ・グランプリの表彰式で、優勝したマクラーレンのノリス(右)を見詰める2位だったレッドブルのフェルスタッペン=8月25日、オランダ・ザントフォールト(EPA時事)
オランダ・グランプリの表彰式で、優勝したマクラーレンのノリス(右)を見詰める2位だったレッドブルのフェルスタッペン=8月25日、オランダ・ザントフォールト(EPA時事)

 残り6戦となった自動車のF1シリーズ。昨季までタイトルを独占してきたレッドブル勢の失速が顕著となる一方、熟成が進んだ最速マシンを手にしたマクラーレンが台頭し、王座交代が起きようとしている。
 9月22日に決勝があった第18戦シンガポール・グランプリ(GP)では、マクラーレン・メルセデスのランド・ノリス(英国)が圧倒的な速さでポール・トゥ・ウィンを飾った。「今週末のマシンは並外れていて、チームは多くのポイントを獲得できた」と胸を張った。
 ドライバーズ部門首位で、4連覇を狙うレッドブル・ホンダRBPTのマックス・フェルスタッペン(オランダ)は予選順位を死守して決勝でも2位でゴールし、「満足はしていないが、もっと改善し努力していかないと」。同部門2位のノリスとの差は52ポイントに縮まった。
 フェルスタッペンは6月の第10戦スペインGPまでに7勝したが、最近8戦は優勝なし。同僚のセルヒオ・ペレス(メキシコ)は序盤戦こそ表彰台に4度乗ったものの、中盤戦以降は10位以内の入賞がやっと、という不振が続く。おのずとレッドブルは、チーム2台の結果が反映される製造者(コンストラクターズ)部門では優位を失い、第17戦アゼルバイジャンGPでマクラーレンに抜かれ、首位陥落。同部門3連覇は極めて難しい状況だ。
 常勝マシンの製造を指揮してきた「優勝請負人」のエイドリアン・ニューウェイ氏は、2026年からホンダのパワーユニットを搭載するアストンマーティンに来春移籍する。一時代を築いた「レッドブル帝国」の衰退は目に見える形で始まっている。 (時事)
[時事通信社]

最新動画

最新ニュース

写真特集