東京株、1000円超上昇=「石破発言」で円急落
3日午前の東京市場で円安・株高が進んだ。石破茂首相が日銀の追加利上げに否定的な見方を示したことを受け、外国為替市場の円相場は一時、1カ月ぶりの安値水準となる1ドル=147円台に急落。株式市場では日経平均株価が前日比1000円超上昇する場面もあった。日経平均の午前の終値は846円27銭高の3万8655円03銭。
石破首相は2日、植田和男日銀総裁との会談後、「現在、追加利上げをするような環境にあるとは考えていない」と発言。市場では日銀による早期の追加利上げ観測が後退した。米国の民間会社の調査で9月の就業者数が市場予想を上回ったことも、円売り・ドル買いを加速させた。
株式市場では円安を好感し、完成車メーカーが買われるなど輸出関連株の上昇が目立った。中東情勢の悪化を受けた米国株の下落がいったん止まったことも、下値不安を和らげた。前日は日経平均が一時1000円以上下落するなど日本株全体が大きく値下がりしたため、3日は反動も出て大幅高となった。
[時事通信社]
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