石破新政権と友好関係の深化目指す=安保精通に期待、「親中」懸念も―台湾
【台北時事】台湾の頼清徳総統は1日、石破茂新政権の発足を受け、祝意を表する声明を報道官を通じ発表した。「台日間の深い友情により、各分野でより多くの交流と協力が期待できる」とし、日本との友好関係をさらに深化させたい考えを示した。
頼政権は台湾統一を目指す中国への抑止力とするため、日米など民主主義国との連携を進めており、石破氏が精通する安全保障分野での協力進展への期待が大きい。石破氏が8月に訪台して頼氏と会談したことも、新政権への期待感を高めている。
一方、台湾では「親台湾」の日本政治家の代表格として知名度が高かった安倍晋三元首相と対比し、石破氏を「親中派」ではないかと懸念する世論も根強い。9月30日、台北市で石破新政権をテーマに開かれたシンクタンク「国策研究院」主催のシンポジウムで、与党・民進党の陳冠廷立法委員(国会議員)は「石破首相に『親中』のレッテルを貼るのは、台湾の外交政策にとってマイナスだ」と指摘した。
石破氏が掲げる「アジア版北大西洋条約機構(NATO)」については、見方が分かれる。シンポジウムでは「地域の安全を重視する姿勢の表れ」と前向きに評価する意見が出た一方、実現性に懐疑的な声も。実現に動けば日米間のあつれきを生み、中国に付け入る隙を与えかねないと懸念する専門家もいる。
[時事通信社]
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