2024-09-30 11:33経済

東京株、1900円安=石破体制、波乱の船出

下げ幅が前週末比1800円を超えた日経平均株価を示すモニター=30日午前、東京都中央区
下げ幅が前週末比1800円を超えた日経平均株価を示すモニター=30日午前、東京都中央区

 30日の東京株式市場で、日経平均株価は前週末比1900円超下落した。自民党の総裁選中に金融所得課税の強化などに言及した石破茂氏が新総裁に決まり、売りが先行。日経平均株価は一時、3万8000円台を割り込んだ。新総裁を迎えた最初の東京市場は朝から大荒れとなり、石破氏にとって波乱の船出となった。
 27日午後の取引では、自民党総裁選で「アベノミクス」の継承を掲げる高市早苗経済安全保障担当相が有利との見方から一時円安が進行、日経平均は急伸して取引を終え、「高市トレード」とされた。その後、石破氏が選出されると、反動で為替が急速に円高・ドル安に振れた。このため海外売上比率の高い輸出型の企業の業績悪化懸念が出かねない状況だ。
 30日午前の東京外国為替市場の円相場は、1ドル=142円台後半に上昇した。前週末に発表された米物価関連指標が弱めの結果となり、米長期金利が低下。日米金利差の縮小を意識した円買い・ドル売りが先行した。午前9時現在は142円78~80銭と前週末比40銭の円高・ドル安。 
[時事通信社]

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