外国首脳がトランプ氏詣で=同盟・友好国、米大統領選に備え
【ニューヨーク時事】11月の米大統領選を控え、国連総会出席のために訪米した外国首脳が共和党候補のトランプ前大統領と相次いで会談している。同盟国・友好国の「トランプ氏詣で」の背景には、同盟軽視の傾向がある同氏と個人的関係を築き、大統領に返り咲いた場合の「保険」をかける狙いがある。
「良かった。(緊密な)関係を築くことができるだろう」。米国と強固な同盟関係にある英国のスターマー首相は26日夜、トランプタワーでトランプ氏と夕食をともにした後、英メディアに強調した。両者が会うのは初めてで、会談は約2時間に及んだ。
中道左派の労働党を率いるスターマー氏はトランプ氏と政治信条が異なり、過去にはX(旧ツイッター)で批判したこともある。それでも、英BBC放送によると、スターマー氏は会食に大いに乗り気だった。民主党候補のハリス副大統領との会談も模索したが、日程の都合で実現しなかったという。
ロシアの侵攻を受けるウクライナのゼレンスキー大統領も、トランプ氏に「ラブコール」を送った一人。ウクライナ支援に消極的なトランプ氏との会談は実現が危ぶまれたが、27日に行われた。トランプタワーで2人並んで記者団の取材に応じ、親密さをアピールした。
カタールのタミム首長、アラブ首長国連邦(UAE)のムハンマド大統領も今回の訪米でトランプ氏と会った。いずれもバイデン政権とも良好な関係にある。
こうしたトランプ氏詣でが流行する背景には、2016年の大統領選直後に就任前のトランプ氏を訪ね、強い信頼関係を築いた故安倍晋三元首相の「成功例」などがあるとみられる。一方で、トランプ氏が予定していたポーランドのドゥダ大統領、インドのモディ首相との会談は実現しなかった。
[時事通信社]
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