ネタニヤフ氏「誤解解く」=演説も孤立深く―国連総会
【ニューヨーク時事】中東で戦線を拡大するイスラエルのネタニヤフ首相が27日、米ニューヨークの国連本部で総会の一般討論演説に臨んだ。「誤解を解きに来た」と切り出し、軍事作戦の正当性を主張したが、中東諸国を中心に多くの外交官が退席。空席が目立つ中での演説となり、国際的孤立の深さが浮き彫りとなった。
「真実を語るために来た」。24日に始まった各国首脳らによる一般討論演説では、パレスチナ自治区ガザやレバノンへのイスラエル軍の攻撃に非難が噴出。ネタニヤフ氏はこうした声を「この演壇に立った多数の演説者が並び立てたうそと中傷」と一蹴した。
ネタニヤフ氏は、軍事作戦を通じて、パレスチナのイスラム組織ハマスやレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラ、両者を支援するイランという「共通の敵」から世界を守っていると主張。「善が悪として、悪が善として描かれている」と不満をぶちまけた。
演説で「イスラエルは平和を求めている」と訴えたネタニヤフ氏だが、直後にヒズボラ本部への大規模攻撃を行った。中東情勢の緊迫の度合いはこれまで以上に高まっている。
[時事通信社]
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