2024-09-28 15:42スポーツ

大谷、三冠王視野に=イチロー超えの57盗塁―米大リーグ

 ドジャースの大谷が豪快にアーチを架けると、敵地にもかかわらず「MVP」コールが起こった。六回無死二、三塁で高めのチェンジアップを振り抜き、右翼席に54号3ランを運んだ。
 八回には左中間二塁打を放ち、この日4安打の固め打ち。打率はナ・リーグ2位の3割9厘に上昇し、1位のアラエス(パドレス)の3割1分4厘、3位のオスナ(ブレーブス)の3割8厘と接戦になっている。大谷の54本塁打、130打点は2位を引き離してリーグトップに立っており、三冠王も見えてきた。
 打率は9月中旬の時点で2割8分台と、首位打者は厳しいと思われていた。しかし、最近8試合は34打数24安打の打率7割6厘と驚異的な数字だ。今季194安打とし、200安打まではあと6に迫っている。
 試合前に「三冠王の可能性もある」と話していたロバーツ監督は、「翔平が今夜主役を演じた。200安打にも近づいている。彼は、達成可能な数字をどれも視界に捉えている」と期待する。
 仮に残り2試合で無安打でも3割は超える見込み。メジャーの日本勢では初となるトリプルスリー(打率3割、30本塁打、30盗塁)は確実な状況となった。
 二回には今季57個目の盗塁を決め、2001年にイチロー(当時マリナーズ)がマークした日本選手のシーズン最多を抜いた。「54本塁打、57盗塁」に伸ばし、区切りの「55―55」にも王手。シーズン最後にきて、大谷の勢いが増している。(デンバー時事)
[時事通信社]

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