「踏み込んで」「話聞いて」=夫婦別姓訴訟の原告ら期待―自民総裁選
自民党総裁選で争点の一つとなった選択的夫婦別姓制度の導入について、新総裁に選ばれた石破茂氏は前向きな姿勢を示している。別姓を求めた訴訟の原告らからは「一歩踏み込んでほしい」「まずは当事者の話を聞いて」と期待や要望の声が上がった。
制度導入を求める一般社団法人「あすには」が総裁選中に行ったアンケートに、石破氏は「導入には基本的に賛成」としつつ、「党内で議論をさらに進め、コンセンサス(合意)をつくるべきだ」と回答していた。
「率直に言って、石破さんでほっとした」と話すのは原告の女性(51)。決選投票で石破氏と争った高市早苗氏は、制度導入に消極的な立場を表明していたからだ。
ただ、石破氏の姿勢にも「長年、『合意形成』と言いながら党は変わらなかった」と懸念を示し、「一歩踏み込んで、石破さんの手腕で突破してほしい」と期待を込めた。
原告の上田めぐみさん(47)は「総裁選で争点となったのは、制度導入を求める人が多いことの表れだ」と主張。「石破さんには法制化に向け、まず当事者に会って話を聞いてほしい」と注文を付けた。
[時事通信社]
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