2024-09-26 18:48スポーツ

諦めず「真のボクサー魂」=ボクシング界から喜びの声―袴田さん無罪判決

日本プロボクシング協会が主催したファン感謝イベントで、贈呈された「世界ボクシング評議会(WBC)名誉チャンピオンベルト」を腰に巻きリング上であいさつする袴田巌さん。左は姉ひで子さん=2014年5月、東京都文京区の後楽園ホール
日本プロボクシング協会が主催したファン感謝イベントで、贈呈された「世界ボクシング評議会(WBC)名誉チャンピオンベルト」を腰に巻きリング上であいさつする袴田巌さん。左は姉ひで子さん=2014年5月、東京都文京区の後楽園ホール

 袴田巌さんに無罪判決が出たことを受け、支援を続けてきたボクシング界からも26日、喜びの声が上がった。
 セレス小林のリングネームで活躍した元世界王者で、日本プロボクシング協会会長の小林昭司さん(51)は「本当に明るいニュースだ」と声を弾ませた。協会には支援委員会が設置されており、8月には静岡地裁などに要請活動を実施。「これで終わりではない。今後の生活など支援を続けられるといい」と述べた。
 長く支援委員会の委員長を務める新田渉世さん(57)は、静岡地裁の前に駆け付けた。無罪判決を知ると、歓声を上げてガッツポーズしたという。「感動と感激で身が震える思い」と話した。
 2008年3月に最高裁が特別抗告を棄却した後も、協会は粘り強く活動を継続。姉ひで子さんを含め、新田さんは「何度打ちのめされても立ち上がり、真のボクサースピリットを感じた。逆に励まされた」と語った。
 協会会長や委員長を歴任した大橋ジムの大橋秀行会長(59)も「うれしいの一言」と感慨深げ。14年に世界ボクシング評議会(WBC)から袴田さんに名誉王者ベルトが贈られたことを振り返り、「体調に問題ないなら、井上尚弥らの世界戦に招待したい」と明かした。 
[時事通信社]

「袴田事件」の再審開始の要請書を提出するため、最高裁前に集まるプロボクシング元チャンピオンの輪島功一氏(左から3人目)ら=2007年5月、東京都千代田区
「袴田事件」の再審開始の要請書を提出するため、最高裁前に集まるプロボクシング元チャンピオンの輪島功一氏(左から3人目)ら=2007年5月、東京都千代田区

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