9候補、全国で支持訴え=自民総裁選、最後の週末
自民党総裁選(27日投開票)の9候補は最後の週末を迎えた21日、全国で支持を呼び掛けた。高市早苗経済安全保障担当相(63)は東京都内でアーティストの世良公則さんと対談し、「食料自給率100%を目指す。(有事でも)日本人が食べていける状況をつくる」と訴えた。
小泉進次郎元環境相(43)はさいたま市で街頭演説し「誰もが再チャレンジできる社会をつくる。日本の政治を圧倒的なスピードで変えたい」と強調。石破茂元幹事長(67)は水戸市で演説し、危機管理や賃上げ、経済再生に取り組む考えを表明。「国民、地方、次の時代を守る。そういう日本に変えていく」と語った。
小林鷹之前経済安保担当相(49)は長野県松本市で支援議員が開いた会合で「経済と安全保障、イノベーションと教育の力を高め、日本をもう一度世界の真ん中に近づけたい」と述べた。
上川陽子外相(71)は地元静岡市で決起集会に出席。派閥裏金事件を念頭に「永田町と国民の意識にギャップを感じる。決められたルール以上の高い倫理観を持って政治活動をすべきだ」と記者団に力説した。加藤勝信元官房長官(68)は島根県江津市で地場産業の関係者と懇談した後、記者団に「地域での人材育成と定着、産業の循環をつくるため1000億円規模の交付金を設ける」と主張した。
河野太郎デジタル相(61)は都内で地方議員らと集会を開催。自動運転など規制緩和の必要性を訴え「ルールを変えていく。国の先頭に立って改革をリードしたい」と意気込みを示した。茂木敏充幹事長(68)は埼玉県草加市で記者団に「『増税ゼロ』でも(政権を)運営できると訴え続けたい」と述べた。
林芳正官房長官(63)は石川県・能登半島の大雨を受け、予定していた農業視察を中止。首相官邸で松村祥史防災担当相から報告を受け、記者団に「災害を注視し、緊張感を持って職責を果たす」と語った。
[時事通信社]
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