粘り抜いた井上=窮地で自然体、8奪三振―プロ野球・巨人
粘り抜いて、約1カ月ぶりの白星をつかんだ。巨人の井上が6安打を浴びながらも、要所で踏ん張り5回1失点。8勝目をつかみ、「最低限の仕事はできたかな」と胸をなで下ろした。
緩急が効果的で、打者19人から8奪三振。四回に先頭から3連打を浴びて1点を取られても、動じない。無死一、二塁で坂倉、堂林には変化球をきっちり低めに決め、いずれも空振り三振。さらに満塁のピンチを招いたが、末包もスライダーで空振り三振に仕留めて切り抜けた。
昨季まで、2022年に挙げた1勝にとどまっていた左腕。プロ5年目の今季は6月から先発として頭角を現し、飛躍のシーズンを過ごしている。優勝争いの中でも気負わず自然体で臨めるのが持ち味の一つで、「打者をどう打ち取るか、ということだけ考えて投げられた」。
これで優勝へのマジックは6に減った。ただ、個人としては5回で90球と球数が増えたことに反省が残るという。「もう1イニング2イニング、長く投げられるような投手にならないと」。勝っても満足はせず、さらなる成長を誓った。
[時事通信社]
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