電動ボード事故、17%が飲酒運転=ヘルメット着用率は4%―警察庁
今年1~6月に起きた電動キックボードなど「特定小型原動機付き自転車」による交通事故のうち、飲酒運転のケースが17.2%あったことが19日、警察庁のまとめで分かった。自転車や原付きバイク(各1%程度)を大幅に上回った。努力義務のヘルメットの着用率は4.2%にとどまった。
昨年7月の改正道交法施行により、一定の基準を満たす電動キックボードなどは特定小型原付きに分類。16歳以上が運転免許なしで利用でき、乗車中のヘルメット着用が努力義務となっている。
警察庁によると、今年上半期に発生した特定小型原付きの事故は134件で、うち23件で運転者が飲酒していた。飲酒事故の7割は午前0~5時台に起き、利用目的は「私用・飲食」が最多だった。
昨年7月以降の1年間では219件発生。交通違反の検挙は2万5156件で、歩道を走行するなどの通行区分違反が1万3842件と半数を超えた。悪質な交通違反を2回以上した運転者に義務付けられる講習は255人が受けた。
今年上半期に運転中に負傷した人95人のうち、ヘルメットを着けていたのは4人のみ。重傷を負った12人はいずれも未着用だった。
同庁が利用者を対象に行ったアンケートでは、回答した約1000人の24.9%が「ヘルメットを持っている」と回答。そのうちの7割近くは乗車中に「全く着用していない」と答えた。
[時事通信社]
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