デブリ取り出し、作業中断=カメラ映らず、再開未定―東電
東京電力は17日、福島第1原発2号機の溶け落ちた核燃料(デブリ)の試験的取り出しでトラブルが発生し、作業を中断したと明らかにした。デブリ回収装置のカメラの映像が映らなくなったという。詳しい原因を調査しているが、今後の見通しは立っていない。
東電によると、17日午前6時ごろから作業を始める際、装置に取り付けたカメラ4台のうち、デブリをつかむ時に使用する先端部の2台の映像が確認できなくなった。いずれも電源は入っているが、内部の映像が表示されない状態という。ケーブルの再接続や電源の入れ直しを試したが復旧せず、この日は作業を終了した。
試験的取り出しは、遠隔操作で「テレスコ式」と呼ばれる釣りざお状の回収装置を原子炉の格納容器内に投入。底にたまったデブリから最大3グラム程度を取り出す計画となっている。
14日に装置先端部の爪を格納容器底部まで下ろす作業を実施。15日の点検では不具合の起きた2台とも異常は見られなかったという。条件が整えば、17日にも爪でデブリをつかむ作業に入る可能性もあった。
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