2024-09-15 20:33スポーツ

左おっつけに成長の跡=大の里、充実の8連勝―大相撲秋場所

大の里(右)は御嶽海を押し出しで下し、勝ち越しを決める=15日、東京・両国国技館
大の里(右)は御嶽海を押し出しで下し、勝ち越しを決める=15日、東京・両国国技館

 向かうところ敵なしと言ってもいい強さだ。無傷の8連勝とした大の里は「普通に良いと思う。もう1週間、大事になると思うので頑張る」。幕内では自身初のストレート給金。圧倒的な内容で白星を重ね、言葉に充実感がにじんだ。
 先場所の初日に不覚を取った御嶽海との一番。大関経験者に対してもろ手で当たり、得意の右をねじ込もうとしたが、逆に左差しを許す。はたく動きを見せてから思い直し、左からのおっつけを効かせながら前進。「(流れは)よかった」。目を閉じながら言った。
 成長ぶりが表れた。右を差せないと引いてしまっていた先場所とは違い、今場所は師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)の武器だった左からのおっつけが目を引く。本人は「特にそんな」とけむに巻くが、「あれがあれば違う」と師匠。相撲の幅が広がってきた。
 成績次第で大関昇進の可能性がある。ただ一人、土つかずの中、「しっかり一日一番、集中するだけ」と繰り返す。上位戦が終盤に待ち受けているとはいえ、勢いは増すばかり。白星を伸ばすにつれて高まる一つ上の番付への機運。このまま突き進みそうな雰囲気が漂う。 
[時事通信社]

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