富永、NBAデビューへ一歩=下部リーグ選抜に参加
【ロサンゼルス時事】バスケットボールのパリ五輪男子日本代表の富永啓生(23)が、最高峰の米プロ協会(NBA)入りを目指し一歩を踏み出した。下部に当たるGリーグの若手有望株が集まる選抜チームに参加し、8月下旬からカリフォルニア州サンタクルーズでの練習と招待試合でプレー。「プロのキャリアのスタートとして、こういうところに呼ばれたことはうれしく思う」と喜んだ。
NBAでのプレー経験がある選手に交じって堂々とプレー。持ち前の精度の高いシュートを披露するなど存在感を見せ、「フィジカルの差もあるので、すごくいい勉強になる。通用するところはある」と手応えを口にした。
Gリーグのチームでヘッドコーチを務め、選抜チームを率いるポール・ヒューイット氏は富永について「非常に賢い選手で、優れたシューター」と評価。今後のNBA入りについても「可能性はあると思う」と語った。
渡米前には、昨季までNBAでプレーし、パリ五輪では日本代表でチームメートだった渡辺雄太(千葉J)から助言をもらった。「自分を信じて、ということをずっと言ってくれた。やるべきことをやり続けるのが一番」。今後は選抜チームのシンガポール遠征に加わった後、NBAのペーサーズのキャンプに参加する。NBA入りが保証された立場ではないが、「まだまだ目標としているところは遠いと思うので、頑張ってやっていきたい」と意欲的に語った。
[時事通信社]
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