輸入小麦、1.8%下げ=国際相場下落で3期連続―農水省
農林水産省は11日、政府が買い付けた輸入小麦を製粉会社に売り渡す価格(5銘柄加重平均、税込み)について、10月以降は1トン当たり6万6610円にすると発表した。国際相場の下落を受け、1.8%引き下げる。
売り渡し価格は4月と10月に改定しており、引き下げは3半期連続。外国為替相場は円安傾向だったが、北米産小麦の作柄が良好で、相場が下落した影響が大きかったという。
小麦は国内消費の8割以上を輸入に頼っており、安定供給のため政府が大半を調達。直近6カ月間の買い付け額に基づき算定した価格で製粉会社に売り渡している。ロシアのウクライナ侵攻に伴う小麦相場の高騰を受け、2022年10月と23年4月の改定時は上昇抑制措置を講じた。
小売価格に原料小麦代金が占める割合は、食パンや即席麺、うどんなどが約1~9%、家庭用薄力粉は約24%とされる。このため、改定による今後の小売価格への影響について、農水省の担当者は「限定的」との見方を示している。
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