3バックの長所随所に=多彩な攻め、深まる自信―サッカーW杯予選
アウェーの地で、相手の心を折る日本の完勝だった。「90分を通して、印象のいい試合になった」。ボランチながら試合を決定付ける2ゴールを奪った守田は、満足そうに振り返った。
酷暑に深い芝、相手サポーターによる嫌がらせ。過酷な環境でも、6月から続ける3バックの長所が、随所に表れた。
最大5人が並ぶ前線の選手が流動的に動き、両サイドを何度も突いた。前半37分の先制点の場面も、鎌田が右深くをえぐり、ハンドを誘って獲得したPKを上田が決めた。遠藤が「いい形で取れた」と言うように大きな1点だった。
三笘や堂安、伊東がいるウイングバック(WB)の幅を生かした攻撃を軸にしつつ、隙があれば中央を一気に突く。相手に的を絞らせない攻撃で後半に4ゴール。3分間で守田が2点を奪うと、相手の集中力は途切れた。
中国戦では堂安から三笘への大きなサイドチェンジで得点につなげた。この日も、三笘から堂安への展開で惜しくもポストという場面も。南野は「攻撃に厚みが出る。WB同士で点が取れるのは大きな強み」と歓迎する。
献身的な働きを見せた南野は、「この2連戦でチームとして自信をつかめた」と続けた。10月はサウジアラビア、オーストラリアと当たる前半のヤマ場。真価の問われる連戦になる。(リファ時事)
[時事通信社]
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