2024-09-08 21:42スポーツ

瀬立、自己最高の6位=3度目パラ、すがすがしく―カヌー〔パラリンピック〕

女子カヤックシングル(運動機能障害KL1)決勝の瀬立モニカ=8日、ベールシュルマルヌ
女子カヤックシングル(運動機能障害KL1)決勝の瀬立モニカ=8日、ベールシュルマルヌ

 カヌー女子カヤックシングル(運動機能障害KL1)の瀬立は表彰台に届かなかった。不調の中で最後までやり切り、3度目の出場で自己最高の6位。「特別な6番」とすがすがしかった。
 決勝の後半は、真横からの風にバランスを崩したが、落ち着いて立て直した。「後半は伸びるようなレースができた」と振り返った。
 東京大会の後は左手首などの痛みで、思うように練習できない日々が続いた。逃げ出しそうになった時、支えとなったのは周囲の「頑張れ」という言葉。「改めて背中を押してくれる人たちのありがたさに気付いた」
 背筋を強化し、こぐ姿勢を前傾に修正。より広い範囲で水を捉えられるよう取り組んできた。左手首などの手術を経て昨年6月に本格的に復帰。パリに向けて調整してきた。
 高校1年の時に脊髄を損傷し、下半身の感覚がなくなった。普段の車いす生活は活動が制限されるが、パラリンピックの魅力を「障害者が自分の可能性をどんどん広げていける。挑戦していけるのが最高」と語る。
 26歳。「もうこれで辞めてやる」と臨んだ今大会だった。また戻ってきたい気持ちもあり、今後の活動については「冷静に考えたい」。4度目の挑戦へ可能性を残した。(時事)
[時事通信社]

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