小泉、石破氏ら、全国で支持訴え=告示前、最後の週末―自民総裁選
自民党総裁選(27日投開票)に出馬を予定する各候補は7日、告示を12日に控え全国で支持を訴えた。小泉進次郎元環境相(43)は東京・銀座で街頭演説を行い、「業界団体や既得権益が認める範囲内でしか改革を進められない自民党を変えていく」と呼び掛けた。
石破茂元幹事長(67)は鹿児島市で講演後、記者団に候補乱立で比重が増す党員票について「地方を一番回ってきた自負がある。その経験や人間関係を最大限に生かす」と語った。
河野太郎デジタル相(61)は都内の薬局で、マイナンバーカードに健康保険証の機能を持たせた「マイナ保険証」の利用状況を視察。記者団に「スタートして間もないが広がってきている。国としても支援していく」とアピールした。
小林鷹之前経済安全保障担当相(49)は松山市で、小林氏を支持する衆院議員の会合に出席。記者団に「人口減少やなりわいなど、地方が抱える厳しい課題について生の声を聞かせてもらった。強い問題意識で総裁選に臨みたい」と述べた。
茂木敏充幹事長(68)は宇都宮市で開かれた決起大会に出席。批判が相次ぐ「増税ゼロ」の公約について「古い財務省の発想から転換しなければならない。税収が上がることを確信して増税ゼロ推進を強く訴える」と強調した。
総裁選はこれまでに6人が立候補を正式表明。高市早苗経済安保担当相(63)が9日、加藤勝信元官房長官(68)は10日にそれぞれ出馬会見を開く。上川陽子外相(71)は11日に表明する方向で調整している。
野田聖子元総務相(64)は7日、地元の岐阜市で記者会見。立候補に必要な20人の推薦人について「いま一歩」と説明した。出馬できれば、裏金関係議員に関し、次期衆院選で小選挙区と比例代表の重複立候補を認めない公約を掲げると主張した。
[時事通信社]
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