オランダの牙城、ついに崩す=上地と田中、成長実感の金―車いすテニス〔パラリンピック〕
上地と田中は手を取り合い、表彰台の真ん中に立った。車いすテニスが実施競技に採用された1992年大会から、女子はシングルスもダブルスもオランダ勢が常に頂点に立ってきた。上地は「どの国も挑んだけど越えられなかった壁。日本がやっとその壁を崩すことができてすごくうれしい」と話し、笑顔がはじけた。
本調子ではなかった相手に付け込もうと食らい付いた。ストローク戦になれば、高い打点から打ち込まれる。相手のリズムで打たせないため、田中が得意とするバックハンドのスライスを効果的に使った。「ここを取らなきゃ、と思ったポイントを取れた」と田中。要所で粘れたことが逆転勝ちを呼び込んだ。
田中が競技を始めた時には、上地は既に世界トップクラスの選手だった。初めてペアを組んだ頃は、引け目を感じていたこともある。だがこの日は決して上地頼みにはならなかった。試合が進むにつれ、ショットの力強さが増し、互角にラリーを続けた。田中は「今までの自分を超えられた」と成長を実感した。
30歳の上地は4度目のパラリンピックでついに最も輝く色のメダルを手にした。「メダルを取れたこともうれしいが、オランダの一番強いペアに勝てたことにすごく意味がある」と喜びをかみしめていた。 (時事)
[時事通信社]
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