2024-09-05 16:50政治

USスチール買収阻止、河野氏疑問視=自民総裁選候補の発言相次ぐ

 バイデン米大統領が日本製鉄による米鉄鋼大手USスチールの買収を阻止する意向だと複数の欧米メディアが報じたことを受け、自民党総裁選出馬に向けて準備を進める候補者から「恣意(しい)的な政府の介入は本来あってはならない」(河野太郎デジタル相)などと発言が相次いだ。
 河野氏は5日の記者会見で、安全保障などの観点からの政府介入はあり得るとしつつ「この買収がそれに匹敵するものかどうか疑問だ」と指摘。「恐らく大統領選で労働組合の票を欲しがっているということだと思うが、そうしたことのために市場がゆがめられないことを望みたい」と語った。
 茂木敏充幹事長は「個別企業の経営に関わる問題だ。私が首相になったときに必要があれば議論していきたい」と述べるにとどめた。
 林芳正官房長官は「コメントは差し控えたい」としつつ、「日米相互の投資拡大を含めた経済関係の一層の強化、インド太平洋地域の持続的・包摂的な経済成長の実現、経済安保分野における協力は互いにとり不可欠だ」と強調した。 
[時事通信社]

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