恒久停戦へガザ境界管理必須=軍の駐留継続主張―イスラエル首相
【カイロ時事】イスラエルのネタニヤフ首相は4日、エルサレムで外国メディアを対象とした記者会見を開き、パレスチナ自治区ガザでの恒久停戦には、ガザ南部の対エジプト境界地帯を管理し、武器密輸を防ぐ必要があるとの考えを示した。その上で、密輸防止の現実的な計画が示されるまで、「われわれはそこにいる」と軍部隊の駐留継続を改めて主張した。
境界地帯は「フィラデルフィ回廊」と呼ばれ、イスラム組織ハマスは停戦交渉で部隊撤退を要求。回廊を巡る双方の隔たりが交渉停滞の理由となっている。
ネタニヤフ氏は会見で、回廊がハマスの生命線だとし、軍事的圧力を高める戦略を貫くことで停戦合意が見えてくると強調。一方、回廊から撤退すればハマスに対する「いかなる圧力もなくなる」と述べ、エジプト側から武器がガザに流れ込むだけでなく、ハマスが人質をエジプト経由でイランなどに移送する可能性があると主張した。
[時事通信社]
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