メジャー全体で盗塁増加=規則変更、大谷らの追い風に―米大リーグ
【ニューヨーク時事】米大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手が2日のダイヤモンドバックス戦で3盗塁をマークし、シーズンの盗塁数を46とした。今季の米大リーグで45盗塁以上は、既に61盗塁のデラクルス(レッズ)に続き2人目になる。昨季は41本塁打、73盗塁を記録したアクーニャ(ブレーブス)ら5人が45盗塁をクリア。2021年は1人、22年は到達者なしで、ここに来て増加傾向にある。
昨季のメジャーでの盗塁総数は3503。前年の2486から4割以上も増加したのは、23年からの規則変更の影響が大きい。投手が3度目までのけん制球で走者をアウトにできなければ、自動的に進塁を一つ許すルールを導入。接触プレーによる負傷を防ぐためにベースの一辺を約8センチ長くしたことも、塁間の距離をわずかに縮め、走者がタッチをかいくぐれるチャンスを増やすことにつながった。
大リーグでは近年、本塁打ばかりが重視される野球が単調な試合運びをもたらしているとの懸念の声が一部であった。以前より盗塁を仕掛けやすくなったことで、スポーツ専門局ESPNは「盗塁が再び注目されるようになり、足の速い選手がスターになっている」と指摘。盗塁によって試合におけるアクションが増えたことと、最近の観客数増加との関連性にも言及している。
[時事通信社]
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