成長見せた若きエース=橋本、悲願達成に貢献―車いすラグビー〔パラリンピック〕
2日に行われたパリ・パラリンピックの車いすラグビー決勝で、日本が米国に48―41で勝って悲願の初優勝を遂げた。決勝で両チームトップの19トライを重ねて勝利に大きく貢献したのが、22歳で最年少の橋本勝也(日興アセットマネジメント)。若きエースは苦しい展開でも「自分のプレーをやれば勝てる」と信じて、力を存分に発揮した。
生まれつき両手脚に障害があった橋本が車いすラグビーに取り組んだのは中学生の時。すぐに頭角を現し、2018年に日本代表に選出された。
3年前の東京パラリンピックで、「チームを引っ張る存在」を目指そうと決意した。必勝を誓った大会は準決勝で敗れて頂点に届かず、「自分は何のためにここにいるんだろう」と実力不足を痛感した。それ以来、地元福島県でトレーニングを積みながら、毎週のように東京に通い、代表チームで練習に明け暮れた。
橋本にとって、チームは「家族」。選手の年齢層が幅広く、障害の程度もさまざまであることから、日頃からコミュニケーションをよく取るように心掛けている。高い得点力で長年けん引してきた46歳の池崎大輔(三菱商事)は、橋本の成長を温かく見守る。「(今大会を通して)世界に力を見せつけた。次の日本を背負っていくと思う」と太鼓判を押した。
大会前、「障害を抱えていても、世界の舞台で戦えるんだぞというのを伝えていきたい」と熱く語っていた橋本。栄冠を手にしたばかりで「今はまだ考えられない」と苦笑するが、次回の28年ロサンゼルス大会でのさらに成長した姿が期待されそうだ。 (時事)
[時事通信社]
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