東京Vペア、最後の大舞台=里見と山崎、ベスト尽くし銀―バドミントン〔パラリンピック〕
東京パラリンピックの優勝から3年。連覇を目指した里見、山崎組の挑戦は銀メダルに終わった。決勝は東京大会と同じ顔合わせ。しかし、若い中国ペアはここ数年で急成長し立場が逆転した。
里見と山崎は球を散らして相手を動かし、緩急もつけた工夫のラリー。0―2で敗れたもののベストは尽くし、里見は「納得できた」。山崎も「あれが今の私たちにできるプレー」と結果を受け止めた。
36歳の山崎は今大会が最後の大舞台と決めていた。パリを目指した当初の2人は金メダルに向けて気持ちが一つにならなかったが、直前合宿で里見が声を掛け、お互いに意見をぶつけ合った。これで再び足並みをそろえて臨む決意ができた。
第2ゲーム終盤には、里見が逆を突かれると山崎が懸命にカバーし、車いすがぶつかる場面も。最後の戦いに懸ける山崎の執念に、里見は「その気持ちが本当にうれしかった」と涙をこぼした。
2人がペアを組むのは、次の大会が最後になるという。「さりちゃん(里見)と出会って、一緒に頑張って、東京で金を取って、パリでも決勝まで勝ち上がれた。本当によかった。ありがとう」。山崎は相棒への感謝を口にした。(時事)
[時事通信社]
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