窪田、悔しい銀=独自の泳法追求し表彰台〔パラリンピック〕
競泳男子100メートル背泳ぎ(運動機能障害S8)の窪田は、銀メダル獲得にも壁をたたいて悔しがった。目標としていた自己記録更新もできず、「納得がいくようなタイムではなかった」。2度目のパラリンピックで初めてつかんだメダルだったが、満足した様子はなかった。
決勝レースは序盤から得意のバサロで先行した。スペイン選手に抜かされ「競り勝てなかった」と悔いは残ったが、スタミナを切らさず他の選手の逆転は最後まで許さなかった。
窪田が感じるパラ水泳の魅力は「それぞれの選手が、自分にしかできない泳ぎをしていること」。自身も独自の泳ぎ方を追求してきた。生まれつき左腕があまり動かず、水をかくのは右腕だけ。5位にとどまった3年前の東京大会以降は、ドルフィンキックのフォームを改善し、それまで頼り過ぎていた右腕の負担を軽減。スピードと持久力の両面を向上させてきた。
2大会連続で金メダルを手にした鈴木孝幸(ゴールドウイン)や木村らベテランが引っ張る日本競泳陣の中で、存在感は示した伸び盛りの24歳。狙ったレースで頂点を極められなかったが、次回大会への糧になった。(時事)
[時事通信社]
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