ハリス氏「トランプ時代は終わり」 出馬後初インタビュー
【サバン(米国)AFP=時事】米大統領選の民主党候補カマラ・ハリス副大統領(59)は29日、出馬表明後、初めてのインタビューに応じた。≪写真は、米南部ジョージア州サバンナでの集会で、演説する民主党のカマラ・ハリス副大統領≫
ハリス氏は大統領選の七つの激戦州の一つ、ジョージア州を遊説するバスツアーの最中、民主党の副大統領候補ティム・ウォルズミネソタ州知事(60)と共に米CNNによるインタビューに臨んだ。
女性として、またアフリカ系および南アジア系として初めて米国の副大統領を務めてきたハリス氏は、11月の大統領選で対決する共和党のドナルド・トランプ前大統領について、「米国人としてのわれわれの品格や強さを傷つけ、真に国を分断している」と批判。「国民はそうしたページをめくる準備ができている。新しい道を進む準備ができている」と語った。
トランプ氏はハリス氏のことを「史上最大の変節者」と呼んで批判しているが、ハリス氏は「私の価値観は変わっていない」と反論。特に右派がメッセージの核心としている「移民に甘すぎる」という批判について、大統領として厳格な法律に署名する意志を示した。
また大統領候補指名受諾演説で実現を誓ったガザ紛争の停戦については、イスラエルへの武器供給を含む現政権の政策を堅持するとしつつ、「われわれは停戦合意を成立させなければならない」と改めて明言。イスラエルへの支持は「揺るぎない」が、「あまりに多くの無実のパレスチナ人が殺されている」と述べた。
ハリス氏はまた大統領選で勝利した場合には、共和党からも要職に起用すると述べた。
ハリス氏は2021年に移民に関するインタビューで広く批判されて以来、メディア対応に慎重だが、今回のインタビューでは安定した受け答えに終始した。ただし、現在は支持率の急上昇と記録的な資金調達額によって順調に選挙運動を進めているが、政策の多くを曖昧にしていると指摘する声も上がっている。
ハリス氏のインタビューについてトランプ氏はSNSに「退屈だ!!!」と投稿。また29日のミシガン州での選挙集会で、ハリス氏の移民政策の変化を批判し、「彼女は(副大統領としての)3年半の間、どこにいたのか?」と攻撃した。
両氏は来月10日、東部激戦州ペンシルベニア州フィラデルフィアで行われる大統領候補者討論会で初対決する。【翻訳編集AFPBBNews】
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