トランプ陣営スタッフ、国立墓地で職員突き飛ばす 報道
【ワシントンAFP=時事】米首都ワシントン郊外のアーリントン国立墓地で、大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ氏に随行していたスタッフが墓地職員を突き飛ばしたと報じられ、問題になっている。≪写真は、米バージニア州にあるアーリントン国立墓地の「無名戦士の墓」で献花式に参列するドナルド・トランプ前大統領≫
トランプ氏は、2021年にアフガニスタンから米軍が撤退する直前にカブールで死亡した兵士13人の遺族に招待され、同墓地で献花式に参列した。
公共ラジオNPRは27日、同墓地の最近の戦没者が埋葬されている区域で、写真や動画を撮影しようとしたトランプ陣営のスタッフらと、それを制止しようとした墓地職員が小競り合いになったと報じた。
この区域では撮影が禁止されているが、トランプ陣営のスタッフは墓地職員を突き飛ばし、暴言を吐いたという。
墓地側は「連邦法により、軍関係者らが埋葬されている国立墓地での政治活動および選挙関連活動は禁止されている。これには党派的な選挙候補者を支援する目的、または直接支援する目的で訪れるフォトグラファーやコンテンツクリエーターらも含まれる」と説明。その場にいた全員に「この法律と禁止事項を強調し、周知した」と述べた。
トランプ陣営の共同選対責任者クリス・ラシビタ氏は、この問題についてかなり異なる捉え方をしており、トランプ氏一行は「卑劣な人物」に妨害を受けたと主張。「神聖な場所であるアーリントン国立墓地を代表する資格のない恥ずべき行為だ」と非難した。
共和党の副大統領候補、J・D・バンス上院議員は、メディアが「実際とは違う話をでっち上げている」と非難。トランプ陣営が「フォトグラファーの同行を許可されたことを示す検証可能な証拠がある」と反論したが、墓地側の声明とは矛盾している。【翻訳編集AFPBBNews】
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