花の都名所で華やかに=「パラ革命」幕開け、調和表現〔パラリンピック〕
初めて競技場外が舞台となった夏季パラリンピックの開会式。選手らは凱旋(がいせん)門を背に、花の都のシャンゼリゼ通りを華やかに行進。フランス革命の舞台となったコンコルド広場で、約500人の出演者が盛大に祝った。
序盤は140人のダンサーと障害を持つ16人のパフォーマーが壇上で相反する動きを見せ、障害者と足並みがそろわない社会の不寛容さを浮き彫りにする演出も。大会組織委員会のエスタンゲ会長は「愛と革命の国へようこそ。最も美しいパラリンピック革命が始まる」と語り、国際パラリンピック委員会のパーソンズ会長も「インクルージョン(包摂)革命の始まりとなることを願っている」。大会が果たす役割への期待を語った。
コンコルド広場に運ばれた聖火は、陸上男子走り幅跳びのマルクス・レーム(ドイツ)らパラ選手がリレー。名曲「ボレロ」に合わせて出演者が踊りを披露し、パラリンピックのシンボルマークが形作られ、「調和」が表現された。
聖火リレーはチュイルリー公園まで続き、トライアスロン男子のアレクシ・アンカンカンら地元のパラ選手5人が、五輪と同じ気球型の聖火台に点火。夜空に浮かび上がった。色鮮やかな花火が上がり、華々しく式典を締めくくった。 (時事)
[時事通信社]
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