2024-08-28 05:02スポーツ

柔道は全盲と弱視に=ボッチャ、使用球変更―パリ・パラ

東京パラリンピックの柔道男子66キロ級3位決定戦、ジョージアの選手を攻める瀬戸勇次郎(右)=2021年8月、東京・日本武道館
東京パラリンピックの柔道男子66キロ級3位決定戦、ジョージアの選手を攻める瀬戸勇次郎(右)=2021年8月、東京・日本武道館

 【パリ時事】28日(日本時間29日未明)に開幕するパリ・パラリンピックでは、3年前の東京大会から実施方式やルールが変わった競技がある。
 最も変更点が多いのは視覚障害者による柔道だ。従来は障害の程度にかかわらず体重別で行われてきたが、パリ大会では全盲と弱視の2クラスに分けられる。さらに体重の階級も男子は7、女子は6あったものが男女とも四つに統合された。
 男子の瀬戸勇次郎(九星飲料工業)は東京大会で66キロ級の銅メダルを獲得した。だがその階級はもうなく、今大会は73キロ級に出場する。7キロの増量を強いられたここまでの期間を「ずっとしんどかった」と振り返る。4大会連続出場となる女子の半谷静香(トヨタループス)は、自身よりも障害の軽い選手と戦う機会もあったが、今大会は全盲のクラスに。「動きの幅が狭くて相手を見失う時間が減った。対策は立てやすい」と今回の変更をプラスに受け止めている。
 ボッチャでは、使用球の規定が変わり、国際連盟が公認するメーカーのボールしか認められなくなった。東京大会の金メダリスト、杉村英孝(TOKIOインカラミ)のように、ボールを新調せざるを得なかった選手も出てきた。男女混合だった個人戦は男女別で行われることも大きな変更となった。
 障害者スポーツでも突然ルール変更が通達されることはあり得る。こうした変化に対応し、限られた時間でどれだけ準備できたかがカギになる。 
[時事通信社]

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