6回義務化でけが防止?=先発投手の新ルール検討―米大リーグ
【ヒューストン時事】米大リーグ機構(MLB)が、先発投手に最低6回を投げることを義務付ける新ルールの設置を検討していると、スポーツ専門局ESPNが報じた。これまでも、投球間の時間を制限するピッチクロックの実施など革新的なルールを取り入れてきたMLB。今回も導入が決まれば、投球スタイルや投手起用の面で大きな変革が促されることになる。
投手を小刻みにつなぐ「ブルペンデー」の多用などで存在感が低下した先発投手の価値回復の他、けが防止が新ルールの狙いとされる。現在は160キロの速球を投げる投手が珍しくなくなった半面、肩や肘の負傷が目立つ。6回を義務化することで、投手は球速に頼らず長い回を投げ抜くためにペース配分をするようになり、けがのリスクが減るとの考え方をESPNは紹介している。
今回の報道について、メジャー1年目のカブスの今永は「そのルールになったら対応するし、どう乗り越えるか技術を磨く。試合は面白くなるのではないか」。一方、速球派が力をセーブした投球になりそうで「豪快な投手が消えてしまうかもしれない」とも指摘した。通算260勝(26日時点)を誇るアストロズのバーランダーは「考え方を評価している。3~5回、いかに強く投げるかではなく、試合後半まで投げる方法を学ぶよう奨励する必要がある」と歓迎した。
投球数が100球に達したり、自責点が4以上になったり、負傷したりした場合は「義務」の適用外になる方向とされるが、新ルールが導入されるとしても、検討を経て数年はかかる見通し。バーランダーは「多くのポジティブな要素があると思うが、大規模なルール変更になるので、どう実現するかは慎重になる必要がある」とも語った。
[時事通信社]
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