ウォルズ氏「後戻りしない」=副大統領候補の指名受諾演説―クリントン元大統領や若手登壇・米民主党大会
【シカゴ時事】米中西部イリノイ州シカゴで開催中の民主党全国大会は21日、3日目を迎えた。副大統領候補に選ばれたウォルズ・ミネソタ州知事(60)が指名受諾演説に臨み、「これは自由に関する選挙だ。われわれは後戻りしない」と11月の大統領選での勝利を誓った。この日はクリントン元大統領やペロシ元下院議長、将来を嘱望される若手政治家も登壇。ハリス副大統領(59)を支える挙党態勢を打ち出した。
今月6日に副大統領候補に選ばれたウォルズ氏は、親しみやすさと共和党候補トランプ前大統領(78)への断固とした対決姿勢が支持層に好感されている一方、知名度不足が課題だ。大舞台を借り、中西部の小村出身といった経歴を生かして中産階級や弱者を支える考えを示した。
クリントン氏はトランプ前大統領を「自分のことばかりだ」と批判。ペロシ氏も2021年1月の連邦議会襲撃事件に触れ、「民主主義を攻撃したのは彼(トランプ氏)だ。救ったのは私たちだ」と訴えた。
28年以降の大統領選の候補と目される次世代のスターたちもそろい、会場を盛り上げた。ウォルズ氏と副大統領候補の座を競ったシャピロ・ペンシルベニア州知事(51)は「われわれこそ真の自由を体現する政党だ」と聴衆を鼓舞。ブティジェッジ運輸長官(42)や、「次のオバマ(元大統領)」と称されるムーア・メリーランド州知事(45)も演台に立った。
ハリス氏は大会最終日の22日に指名受諾演説を行う。
[時事通信社]
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