18歳小田、運命の初舞台=金メダルへ満ちる自信―パラ車いすテニス・「パリで咲く」
【パリ時事】金メダル候補の本命。期待を一身に背負い、車いすテニス男子の小田凱人(18)=東海理化=は初のパラリンピックに挑む。
「凱人」という名前はパリの名所、凱旋(がいせん)門が由来。その地でのパラリンピック開催に運命を感じずにはいられない。「普通のパラリンピックというより、僕の人生の一つの大きな舞台になるかもしれない」
2021年東京大会の金メダリストで、車いすテニスの第一人者だった国枝慎吾さんが23年に現役を引退。その国枝さんからバトンを託された後、パリ大会までは「見ている人が『金メダルを取るんじゃないか』という状態に持っていく」期間と位置付けていた。その間の実績は文句の付けようがない。パリ大会と同じローランギャロスのクレーコートで開催される全仏オープンで23年から連覇。昨年の全仏後は史上最年少の17歳で世界ランキング1位に上り詰めた。「今は軌道に乗っている。あとはどれだけ楽しめるか」と自信に満ちている。
7月のウィンブルドン選手権は準決勝で敗れて連覇を逃した。「いろんな選手が、いろんなことにチャレンジしているのはすごく感じる」。ライバルたちのレベルが上がってきたことは認めるが、「パラリンピック前にそれを感じられてよかった」と前向きだ。
本番を間近に控えた心境は「遠足に行く前の感じに近い。楽しみが強い」という強心臓ぶり。「そういう時の自分は多分一番強い。いつもよりもっと楽しんでテニスをしたい」と笑った。
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パリで初開催となる夏季パラリンピック。金メダルを目指す日本の各競技のエースの状況や大会展望を6回に分けて連載する。
[時事通信社]
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