関東一、球際の強さ発揮=「堅い野球では負けない」―高校野球
安打性の当たり、難しい打球をことごとく阻んだ。関東一が2015年夏の準決勝以来の対戦となった東海大相模を撃破。高橋主将は「堅い野球では負けないと思った。自分たちの持ち味を出せた」と安堵(あんど)の表情を見せた。
流れを引き寄せたのは0―0の六回の守り。無死一塁で相手は三塁方向へバントを仕掛けた。三塁手の高橋が素早くさばき、二塁へ正確な送球。打者走者も一塁でアウトにして相手の攻撃の芽を摘んだ。
「あそこでダブルプレーをできたからこそ、打席につながった」と高橋。直後の七回、先頭打者として好投手の藤田の変化球を完璧に捉えて先制ソロ。均衡を破り、チームを勢いづかせた。
3回戦の明徳義塾戦に続き、内野陣が随所で球際での強さを発揮。先発の畠中が「いい守備がなかったら、4点くらい取られてもおかしくなかった」と感謝するほど。二塁手の小島は「投手の球種、打者の傾向によって、どっちに一歩目を切るか、変えている」と高い意識を口にする。
接戦を物にして、9年ぶり4強。「守備から流れをつくって、1点でも多く点を取りたい」と高橋。堅実な野球を貫き、頂点まで駆け上がる。
[時事通信社]
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