ガザ停戦交渉、2日目に=ハマス幹部「新しいことない」
【カイロ時事】パレスチナ自治区ガザでの停戦に向け、仲介国カタールの首都ドーハで始まった交渉は16日、2日目の協議に入る。初日の交渉に関しカービー米大統領補佐官(広報担当)は「幸先の良いスタートだ」と評価する一方で、「やるべき多くの課題がある」と強調。AFP通信によると、不参加を表明したイスラム組織ハマスも、協議でのイスラエル側の主張に「何も新しいことはない」と指摘しており、交渉が進展するかは依然不透明だ。
ハマスのハムダン幹部は、イスラエル側が新たに前向きな動きを見せれば交渉に間接的に参加する考えを表明。ただ、別の幹部は初日の交渉後に声明を出し、「いかなる合意も包括的停戦や(イスラエル軍の)ガザからの完全撤退、避難民の帰還が含まれる必要がある」と従来の主張を繰り返した。
交渉にはイスラエルの対外情報機関モサドのバルネア長官や米中央情報局(CIA)のバーンズ長官のほか、カタールとエジプトの高官が参加。ハマスは直接参加しないものの、内容に関して仲介国から事後的に説明を受けているもようだ。
ロイター通信によれば、初日の交渉は夜まで続いた。協議の詳細は明らかでないが、イスラエル関係筋は、ネタニヤフ首相が交渉団に対し、主要な争点に関して「かなりの裁量を与えた」と説明した。
一方、イスラエル軍は交渉中でも攻撃の手を緩めておらず、16日、ガザ中部や南部の一部地域住民に避難を勧告。中東の衛星テレビ局アルジャジーラは、軍が人道地域としていた一帯を攻撃し、子供3人を含む少なくとも4人が死亡したと伝えた。昨年10月の戦闘開始以降、ガザでの死者は4万人を超えた。
[時事通信社]
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