2024-08-16 16:01スポーツ

培ったミート力、強豪に発揮=東海大相模の中村、とっさの判断奏功―高校野球

3回表東海大相模1死満塁、中村(奥)が広陵先発の山口から逆転の2点適時打を放つ=16日、甲子園
3回表東海大相模1死満塁、中村(奥)が広陵先発の山口から逆転の2点適時打を放つ=16日、甲子園

 培った打撃技術をいかんなく発揮した。東海大相模の2年生、中村が4安打4打点と打線をけん引。強豪・広陵を圧倒したチームの立役者は「簡単な試合は絶対にない。勝ち切れたことがうれしい」と頬を緩めた。
 0―1の三回1死満塁で、甘く入って来た球を仕留めて逆転の2点適時打。五回1死二、三塁では、この回途中から登板の好投手高尾との対戦。ここでは、とっさの判断が生きた。
 「(2球目の)直球で完全に詰まったファウルになった。そこからすり足にした」。3球目、低めのフォークにしぶとくバットを合わせて中前に運び、再び2点適時打。大会前から高尾との対戦を想定した素振り練習をしてきただけに、「しっかり対応できた」と振り返った。
 持ち前のミート力は、小学生時代に励んだ親子での特訓が源だ。家の狭い空間で、母にスポンジ状の小さなボールを投げてもらい、プロ野球の応援用の細いバットで打つ練習を繰り返した。「自分が活躍することで、親への恩返しができた」
 幼少期から憧れてきた東海大相模で3番を打つ。「一戦必勝で自分のベストを尽くすだけ」。9年ぶりの全国制覇に向けて、このまま突き進む。 
[時事通信社]

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