東京株、1073円高=米株高と円安受け―円急落、一時149円台前半
16日午前の東京株式市場で、日経平均株価の上げ幅が一時前日比1100円を超えた。前日の米国株の上伸と円安の進行を受け、買いが優勢となった。日経平均の午前の終値は1073円78銭高の3万7800円42銭。取引時間中としては2日以来2週間ぶりに3万7000円台を回復した。
15日の米主要株価指数はそろって上昇した。米国の消費の堅調さや雇用環境の改善を示す経済指標が発表され、米景気後退への過度な警戒感が和らいで投資家心理が改善した。東京市場では半導体関連株など日経平均への影響が大きい銘柄が指数を押し上げた。東証プライム市場の9割の銘柄が上昇した。市場では「ファンダメンタルズ(基礎的条件)を反映する相場に戻ってきた」(銀行系証券)との声が聞かれた。
16日午前の東京外国為替市場の円相場は、一時1ドル=149円台前半に急落した。前日に発表された米国の経済指標が堅調だったことを受け、米長期金利が上昇。日米金利差の拡大を意識した円売り・ドル買いが優勢となった。市場では「米国の大幅利下げ観測は後退した」(運用会社)との声が聞かれた。午前11時現在は148円92~93銭と前日比1円71銭の円安・ドル高。
[時事通信社]
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