「ポスト岸田」候補が始動=岸田首相「閣僚は気兼ねなく論戦を」―自民総裁選
岸田文雄首相(自民党総裁)の退陣表明から一夜明けた15日午前、「ポスト岸田」を目指す各候補が9月に予定される総裁選に向けて始動した。首相は現職閣僚の出馬に問題はないと明言。新総裁選びが一気に加速してきた。
首相は午前の閣僚懇談会後、総裁選への立候補を検討する閣僚に向けて「気兼ねなく職務に支障のない範囲で堂々と論戦を行ってほしい」と語った。現職の首相によるこうした呼び掛けは異例。
河野太郎デジタル相(61)は閣議後の記者会見で、総裁選への対応を問われ、「これまで多くの閣僚を経験させてもらった。この経験を生かせる日が来ればと思っている」と述べた。
斎藤健経済産業相(65)は閣議後の会見で、「『総裁選に出るべきだ』との連絡が数多く寄せられた。そういう声を真剣に聞かないといけないと思い始めている」と述べ、出馬への意欲をにじませた。
出馬が取り沙汰される小泉進次郎元環境相(43)、小林鷹之前経済安全保障担当相(49)は東京・九段北の靖国神社をそれぞれ参拝した。小泉氏は記者団の取材には応じず、小林氏は「今は政治家としての力を高めることに尽きる」と述べるにとどめた。
保守層が支持基盤の高市早苗経済安保担当相(63)は靖国神社を参拝後、総裁選への対応について「日本を強く豊かにし、次の世代に引き渡す使命を私たちは持っている」と語った。
総裁選を巡り、石破茂元幹事長(67)は必要な推薦人20人が確保できれば出馬する意向を表明。茂木敏充幹事長(68)も意欲的だ。
総裁選の日程は20日の選挙管理委員会で決定。投開票日は9月20日を軸に調整している。
[時事通信社]
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