2024-08-14 13:13政治

岸田首相不出馬、与党に衝撃=野党、政権交代訴え

 岸田文雄首相が9月の自民党総裁選への不出馬を表明したことを受け、与野党に衝撃が広がった。与党から「政治資金を巡る不祥事にけじめをつけた」(中谷元・元防衛相)と一定の理解を示す声が上がる一方、立憲民主党などは次期衆院選での政権交代の必要性を訴えた。
 現職閣僚の一人は「政治とカネの問題の負のイメージを引きずっていた。重い決断だ」と受け止めつつ、お盆休み中の突然の表明に「なぜこのタイミングなのか分からない」と戸惑いを隠さなかった。首相が会長を務めた岸田派には「不出馬の理由が分からない」(若手)と困惑が広がった。
 自民中堅は「総裁選に出馬しても勝てる見込みがないと判断したのだろう」と分析。自民若手は「これをきっかけに総裁選に向けた動きが活発化するだろう」と身構えた。
 立民の泉健太代表は党本部で記者団に「突然の表明だ。自分の力ではこれ以上の改革は進められないとの思いがあったのだろう」と指摘。「首相が辞めても自民党の体質が変わったわけではない」と述べ、次期衆院選で政権交代を目指す考えを改めて強調した。
 日本維新の会の馬場伸幸代表は取材に「岸田政権では国民が求める改革が進まないのは明らかだった。ここが引き際だった」と述べた。共産党の小池晃書記局長は「国民の怒りが追い詰めた結果だ」と語った。 
[時事通信社]

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