バンクシー新作、深まる謎=「テーマは何?」「いつまで続く?」―英
【ロンドン時事】正体不明の路上芸術家バンクシーの新作が、ロンドンで連日登場している。12日も車によじ登るサイの壁画が見つかり、これで8日連続になった。バンクシーは作品に説明を付けておらず、一連のテーマを巡って謎が深まっている。
これまでの作品に唯一共通しているのは、題材が動物であること。登場初日の5日からヤギ、ゾウ、サル、オオカミ、ペリカンと続いた。週末も途切れることなく、10日には通り沿いの広告看板に、伸びをするネコが描かれ、11日にはガラス張りの警察の監視小屋を水槽のように泳ぐピラニアが発見された。
バンクシーは毎日午後、インスタグラムに写真を投稿し、自らの作品であることを認める一方、表題などは付けていない。このため、ネット上ではさまざまな解釈が飛び交っており、英メディアは全国的な暴動など「暗いニュースが続く中、人々を元気づけようと計画された」との見方を紹介した。
また、ピラニアやサイは単なるシルエットではなく緻密なタッチで描かれ、準備に時間をかけたことが分かるという。作品の間隔を数カ月空けるバンクシーによる連日の発表は2週目に入っており、「いつまで続くのか」と驚きの声も上がっている。
[時事通信社]
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