南シナ海で合同演習や訓練実施=西側諸国、越との連携強化―比
【マニラ時事】フィリピンの軍や沿岸警備隊が8月、南シナ海で合同軍事演習や共同訓練を相次いで実施し、西側諸国などとの連携強化をアピールしている。同海域で覇権主義的な動きを強める中国をけん制するのが狙い。
比海・空軍は7、8両日、米国、カナダ、オーストラリアと南シナ海で合同演習を行った。4カ国による演習は初めてで、各国軍幹部は「国際法を順守するとともに、航行の自由の権利を再確認した」とする共同声明を出した。
比沿岸警備隊も9日、ベトナム沿岸警備隊と初めて南シナ海で捜索・救助訓練などを実施。両国は領有権を主張する海域が一部重なるものの、中国に対抗するため棚上げし、協力関係を押し上げることで一致した。
比軍は、インドネシアと米国が中心となる合同軍事演習「スーパー・ガルーダ・シールド」にも参加する。今年は26日から9月6日までインドネシアのジャワ島とスマトラ島で実施される予定で、オブザーバーを含めて計19カ国が参加し、過去最大規模となる見通し。
[時事通信社]
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