ニッポン沸かせた逆転劇=団体球技は無念の惜敗〔五輪〕
パリ五輪での日本勢には鮮やかな逆転勝ちで歓喜に沸いた瞬間もあれば、ワンプレーが明暗を分けた惜敗もあり、ともに強い印象を残した。
体操の男子団体総合決勝では、日本が最終種目の鉄棒で中国を大逆転。エース橋本大輝(セントラルスポーツ)は「諦めなくてよかった」。2大会ぶりに金メダルに輝いた。
個人では、スケートボード男子ストリートの堀米雄斗(三井住友DSアセットマネジメント)が一発技で争うベストトリックの最終5本目で大技を成功させ、大逆転で金メダルを獲得。コンコルド広場に集まったファンが熱狂した。堀米は五輪出場自体が厳しい状況から劇的な連覇を遂げ、「1%を最後まで信じた」。
一方、団体球技では勝負の厳しさも味わった。バスケットボール男子は1次リーグの地元フランス戦で、勝利目前で追い付かれ、延長戦で屈した。微妙な判定でファウルを取られたことが響いた。バレーボール男子は準々決勝で強豪イタリアを追い詰めながら暗転。2セットを連取し、マッチポイントを握りながら逆転負けを喫した。
サッカー女子、なでしこジャパンは1次リーグのブラジル戦で、ロスタイムに2点を挙げて2―1の逆転勝利。米国との準々決勝では、一瞬の隙を突かれて散った。卓球の男子団体はスウェーデンとの準決勝で2―0から敗戦。3位決定戦でもフランスに2―3で競り負け、表彰台を逃した。「努力したからメダルを取れるわけではないが、僕たちにできるのは努力し続けることだけ」。エース張本智和(智和企画)の言葉が印象的だった。 (時事)
[時事通信社]
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