195選手がLGBTQ公表=計42個のメダル獲得―海外サイト〔五輪〕
パリ五輪に出場した選手のうち、11日時点で27カ国の195人がLGBTQ(性的少数者)であることを公表したことがLGBTQとスポーツに関するニュースサイト「アウト・スポーツ」のまとめで分かった。同サイトによると、公表した選手は計42個のメダルを獲得。内訳は金メダル15個、銀メダル13個、銅メダル14個という。
東京五輪で金メダルを獲得し、「ゲイ(男性同性愛者)であり、五輪王者であることを誇りに思う」と語った男子シンクロ高飛び込みの英国代表トーマス・デーリー選手は銀メダルに輝いた。
性的少数者に関する情報発信を行う「プライドハウス東京」によると、2012年に開催されたロンドン五輪には23人が性的少数者だと公表して参加し、英国ではその後同性婚が合法化された。東京大会では186人のオリンピアンと36人のパラリンピアンが公表し、カミングアウトする選手は増加している。
フェンシング元日本女子代表で出生時の性別と性自認が異なることを公表している杉山文野さん(43)は「水泳や剣道で男女別の着衣を着なければならないことが嫌だった」と語る。フェンシングを選んだのは、ユニホームに男女の差がなかったことが大きいという。
杉山さんは「スポーツ界が(LGBTQの問題を)人権問題として、しっかり意識することが大事」と語気を強めた。
[時事通信社]
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