パリ五輪が閉幕=「開かれた大会」混乱なく―次回28年はロス〔五輪〕
【パリ時事】第33回夏季オリンピック・パリ大会は11日夜、パリ郊外サンドニのフランス競技場で閉会式が行われ、閉幕した。選手数は史上初めて男女同数となり、「ジェンダー平等」の理念を反映。17日間の会期で200を超える国・地域と難民選手団の選手約1万1000人が参加し、32競技329種目で争われた。
パリでは100年ぶり3度目の開催。「広く開かれた大会」をスローガンに掲げ、開会式は市内中心部のセーヌ川を舞台に史上初めて競技場外で実施。ベルサイユ宮殿など名所も競技会場となった。厳重な警備態勢が敷かれ、懸念されたテロは発生せず、大会運営も大きな混乱はなかった。
新型コロナウイルスの世界的流行後、初めて制限のない五輪。チケットは950万枚以上が販売され、会場は大勢の観客で盛り上がり、熱気が戻った。セーヌ川の水質悪化で競技実施が不安視されたトライアスロンと水泳のオープンウオーターも、無事に行われた。
ウクライナに侵攻するロシアは「個人の中立選手(AIN)」として約15人が出場。イスラエルはパレスチナ自治区ガザへの攻撃を継続し、「平和の祭典」は国際社会の分断が色濃くにじんだ。
日本の獲得メダル数は金20、銀12、銅13で計45。金、総数は共に海外開催の大会で史上最多となった。
次回2028年五輪は、米ロサンゼルスで44年ぶりの開催となる。閉会式では、次回開催都市にオリンピック旗を引き継ぐ「フラッグ・ハンドオーバー・セレモニー」が行われ、パリのアンヌ・イダルゴ市長からロサンゼルスのカレン・バス市長に引き継がれた。
パリ・パラリンピック大会は28日に開幕し、9月8日まで障害者スポーツの熱戦が繰り広げられる。
[時事通信社]
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