苦しみの末、2度目の舞台=3年前の「楽しさ」、胸に―卓球団体銀の平野選手〔五輪〕
卓球女子団体で2大会連続となる銀メダルに貢献した平野美宇選手(24)=木下グループ=はライバルとの激しい代表争いの末、パリ行きの切符を勝ち取った。
3年前の東京五輪にも団体戦で出場した平野選手。山梨県で卓球教室を営み、平野選手が3歳の時からラケットの握り方を手ほどきしてきた母真理子さん(55)は東京五輪出場を喜んだが、一方で、不安もよぎったという。卓球をやめるかもしれない―。
小学1年の頃から五輪への夢を口にしていた平野選手が一番の目標に掲げていたのは、シングルスでの金メダル。だが、長年切磋琢磨(せっさたくま)してきた伊藤美誠選手(23)らに阻まれ、東京大会は団体のみの出場にとどまった。
卓球の代表選考レースは数年に及び、真理子さんには、娘は精神的にも消耗し切っていたように見えたという。
しかし、母の不安とは裏腹に、大会が終わってみると平野選手の表情は明るかった。「すごく楽しかった。こんな楽しい大会をまだ諦めたくない」。悲願のシングルス出場に向け、再び挑戦が始まった。
しのぎを削ったのは、またしても伊藤選手。し烈な代表争いの末、出場権をつかみ取った平野選手は代表内定後、「苦しかった」と母にLINEを送った。真理子さんは「初めて吐いた本音。東京五輪の時は『神様お願い』だったが、今回は絶対に自分の力で勝ち取るという気持ちで戦っていた」と話す。
平野選手は今大会、悲願だったシングルスは惜しくも準々決勝で敗れ去った。団体戦では準決勝のドイツ戦で活躍するなどし、銀メダルに寄与した。
[時事通信社]
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