若き日本に成長の余地=張本智「また歩んでいく」―卓球〔五輪〕
卓球の男子団体で、日本の連続メダル獲得は2大会で途切れた。田勢監督が「本当に強くなったが、メダルを取らせるまでに間に合わなかった」と涙ぐんだ。前回東京五輪を最後に水谷隼が引退。当時は十代だった張本智(智和企画)をエースとして、パリで頂点に立つ姿を思い描いてきた。
中国との対戦にはたどり着けなかったが、準決勝のスウェーデン戦、3位決定戦のフランス戦はいずれも2勝3敗の惜敗だった。自身が敗れた試合について、張本智は「たまたまではなく必然だったと思いたい」。ほんの少しの差が何だったのかは突き詰められていないが、それが分かれば改善に向けて取り組める。
東京五輪から3年。田勢監督が言うように、もっと時間があれば結果は違ったかもしれない。ただ、モレガルド(スウェーデン)は22歳で、F・ルブラン(フランス)も17歳。同じく伸びる余地を残す相手エースらと成長を競っていくことになる。
戸上(井村屋グループ)は自身の強打が通用することを世界に示し、篠塚(愛知工大)も持ち前の粘りでF・ルブランを苦しめた。団体補欠で17歳の松島輝空(木下グループ)を含め、日本には有望な若手が控える。「4年後はきょう以上に打ちのめされる可能性もあるが、その覚悟を持ってまた歩んでいきたい」と張本智。次のロサンゼルス五輪をにらみ、戦い続ける。 (時事)
[時事通信社]
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